WWW版 第50号

西中筋天文同好会

2016年5月3日発行


写真:44年間の天の北極の移動(歳差現象)
(上)1972年5月2日20時49分、ファインダー望遠鏡(D=40mm、拡大撮影)、露出20分、ニコマートFT、トライX、プリントからスキャン、トリミング。
(下)2016年4月11日21時23分、望遠ズームレンズ(f=300mm)、F10、露出20分(ISO800)、ニコンD5300、トリミング、ガンマ補正。
撮影地:(上)京都府福知山市、(下)茨城県つくば市  撮影:上原 貞治(共通)

天の北極は歳差現象によって恒星天を25800年の周期でゆっくりと移動していく。北極星は現在も少しずつ天の北極に近づいている。この2枚のほぼ同じアングルの写真は約44年を隔てて撮影された。いちばん明るい星が北極星。恒星の日周運動による軌跡の向きから天の北極の位置がわかる。2つの×印は2回の撮影時の天の北極のおおよその位置(目安であって非常に正確ではない)。 1972年は本会誌「銀河鉄道」が印刷版で創刊された年である。その発行期間は歳差現象を確認できる長さになった。


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