編集後記 兼 会告
発刊部   上原 貞治
 
今号はWWW版50号
 この西中筋天文同好会誌「銀河鉄道」WWW版は今号でついに50号となりました。これもひとえに同好会の会員の皆様、それからサポー ター、全世界の?愛読者の皆々様のご努力とご支援の賜物であります。今号は、特に記念号と銘打ってはおりませんが、記念すべき達成であること には違いありません。ここに深く感謝申し上げます。
 
次号は通巻100号記念号
 なお、今号を記念号にしなかったのは、次号を印刷版との通巻で100号とするのがよりよいだろうからそれに向けてエネルギーを温存す るという理由です。次号は記念号(2016年8月発行予定)として、大々的に記事を募集したいと思いますので、ご準備をよろしくお願いいたし ます。〆切は、お盆明けの最初の週末の日曜の 2016年8月21日としたいと思います。また、近況をお知りの西中筋天文同好会のご関係の方 にも声をかけていただきましたら有り難いです。
 
今年はWWW版発行開始20周年
 さらに、2016年は、「銀河鉄道」WWW版発行開始の20周年でもあります。いわば、我々の同好会誌が世界じゅうから見られるよう になって20年になるのです。と、・・・このへんまでほとんど前号の「編集後記 兼 会告」と同じ内容になってしまいました。これでは怠慢の そしりを免れないので、ここで、少し過去の記録を調べてみました。
 
WWW版第1号が出たのはいつか?
 銀河鉄道WWW版第1号が発行されたのはいつか、というのが問題です。これは、現在、Web版を 見ても明瞭にはわかりません。発行日が書かれていないからです。田中氏による冒頭の「挨拶」に「宮沢賢治生誕100年の今年、1996年夏の 号を、WWW上で公開し」と書かれています。それから、1996年の夏頃に編集されたらしいこと、1996年9月初めのへール・ボップ彗星の 観測の引用があるので、それは9月1日以降であること、宮澤賢治生誕100年の年である1996年のうちに公開されたことはわかりますが、何 月日かはわかりません。一応、取り扱いの便宜上、1996年9月の発行としています。
 
 それで、田中氏と私(上原)の当時の電子メールを発掘して調べてみました。すると、1996年9月13日の田中氏からのメールに、上 原が「銀河鉄道」WWW版用の原稿をすでに送ってこれで打ち止めにするということ、9月18日に帰省して田中氏を訪問するかもしれず、その時 に田中氏が銀河鉄道WWW版の体裁等について説明することが書かれたメールが引用されていて(この訪問が果たされたかは記憶に無し)、このこ ろ、編集がまだ続いていたが大詰めに来ていたことがわかります。しかし、その後、メールの記録が途絶え(メールが自身途絶えたのか、ファイル の記録が残っていないのかは不明)、次は、11月3日の田中氏から上原へのメールに、上原がネットで「銀河鉄道」WWW版の掲載を確認した ことの引用があります。ですから、「銀河鉄道」WWW版第1号が編集されていたのは1996年9月、それがWebで公開されたのは同年10月 後半から11月の初めということになると思います。当時は、まだ西中筋天文同好会のWebページはなかったし、Webでの同好会誌の発行とい うのは全国的にもまだそれほどの例はなかったと思うので、第1号の発行は天文やアマチュアサイエンスの教育・普及、Webでの出版物発行の技 術的試験として行われました。それで、原稿の編集完了から公開までの間にもそれなりの期間があったかもしれません。また、Webで公開される 前に、ファイルベースでの完成の確認があったこともありえますが、私にはそのへんは記憶も記録も残っていません。
 
 結局、正確な完成の日と公開の日ははっきりとしませんでした。ここでは、1996年9月発行という便宜は維持したまま、Webで世界 に公開されたのは、同年10月後半の可能性が高いということにしておきましょう。
 
 また、これらのメールでは、この号はWWW版だけでなく同時に同じ内容の印刷版を発行することも議論されていました。結局、印刷版は 発行されず、今日ではそんなことは心配しなくても、Webで公開してからPDFに変換して印刷すれば簡単にすむことですが、当時は電子出版の 過渡期(というか我々が時代に先行していた)であったために、こんな議論までしていたことは興味深いと思います。
 
WWW版第2号以降
 その後、2000年2月に西中筋天文同好会のWebページが開設され、同年4月より「銀河鉄道」WWW版が続刊されています。初期の 銀 河鉄道は、通常のアナログ電話回線で56kbpsのモデムによってアップロードされたものです。20年間、「銀河鉄道」WWW版は、 ほぼ同じ形式を保ち、多少、時代遅れの体裁にも見えるようになりましたが、ブログ形式、PDFファイルが溢れているネット界において、この  html平文タイプは多少のユニークな差別化がなされていて、このほうがネットに埋もれにくいだろうということに期待し、現在もこの形で続け ています。
 
重ねてのお願い
 最後に繰り返しになりますが、次号の通巻100号についての原稿のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。 〆切は、2016年8月21日(日)です。なお、ご投稿は、西中筋天文同好会の会員、準会員、およびそれに天文を通じて関係のある方に限らせていただきま すので、ご了承ください。
 

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