2015年9月〜2016年4月の天文現象の報告
                          
                           上原 貞治
                               
 
以下で、"◎>"は、2015年と2016の年頭に西中筋天文同好会のウェブページに出した「私が選んだ201x年の天文現象」からの引用です。●は私による観測報告です。
 
 
◎>2013 US10 カタリナ彗星は、12月になると明け方のまずまずの高度で5等くらいで見えると期待されます。
◎>C/2013 US10カタリナ彗星は、2015年末にすでに6等まで明るくなって、観測好機の状況で年を越しました。
●この彗星は予想よりも多少暗めでしたが、それでも最大5等台で、11月下旬から年明けまで観望することができました。
 
●C/2014 S2 PANSTARRS彗星は、見やすい北の空で眼視光度になりました。彗星自身はそんなに見やすくはなかったですが、12月4日の夜に20cm反射で眼視で確認できました。
 
●12月のふたご座流星群は、毎年安定した出現を続けています。2015年も14日の夜21時台に数個の流星を見ることができました。
 
◎> C/2013 X1 PANSTARRS彗星は、2〜3月には夕空で8等、4月以降は明け方の空で増光し6等程度になる見込みがあります。
●こちらの PANSTARRS彗星は、年明け早々にバーストを起こして7等台まで明るくなったそうです。私が見た1月9日には8.7等に見えました。その後、方向的に見えなくなっていますが、ゴールデンウィーク頃からまた観測しやすくなるはずです。
 
●2月初めの空で、5惑星が勢揃いをしているのを見ました。といっても、一望のもとに一ぺんに見えるわけではなく、西空の木星から東天低空の水星まで一つ一つ確認していく必要がありました。
 
◎>3月9日の日食は、日本では部分日食で、本州では最大食分0.2程度です。
●完全な曇りでまったく見られませんでした。
 
●3月24日から、252P/リニア彗星が日本から見える位置に北上してくるということで、同夜、望遠鏡を向けてみましたが、6等程度と言われていたにも関わらず捕らえることはできませんでした。かなり大きく拡散しているという情報がありました。
 

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