2017年9月〜2018年4月の天文現象の報告
                          
                           上原 貞治
                               
 
以下で、"◎>"は、2017、2018年年頭に西中筋天文同好会のウェブページに出した「私が選んだ201X年の天文現象」からの引用です。●は私による観測報告です。
 
 
◎>11月13日 朝 Pla  金星と木星の接近
●明け方のかなりの低空での接近でした。近所の公園から写真撮影を行いました。先号「銀河鉄道」WWW版55号の「編集後記」に写真とコメントを載せましたのでご覧下さい。
 
◎>12月13〜15日のふたご座流星群は、月の影響はごく少なく好条件です。
●12月13日の夜に10分ほど空を見上げましたが、見る限りでは流星は出ませんでした。
 
◎>1月31日の皆既月食は、極寒の季節であることを除外すると、とても観測しやすい条件です。
●天気予報はよくなかったのですが、実際には好条件と好天に恵まれ、よく見えました。皆既中の月はやや暗めで、きれいな赤い色の感じでした。西中筋天文同好会のメーリングリストで写真の交換や、「ブルーフリンジ(ターコイズフリンジ)」についての情報交換をしました(下の写真1)。
 
● 4月1日頃に、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の落下が予想されていたので、3月31日、4月1、2日の朝方に日本付近通過可視時間帯に眼視と写真で観測を試みましたが、見えませんでした。多少暗めで、空の透明度が悪かったためだと思われます。2日朝9時前に関西上空を通過した20分後、南西太平洋に落下しました。
 
 
◎>火星は、7月末に大接近を迎えます。観測の絶好の機会です
● 火星大接近は7月で、まだ少し先の話ですが、上記と同じ3月31日〜4月2日早朝に、明け方の南東の空に火星と土星がほぼ同じ明るさで並んでいるのを見ました。それから、4月8日早朝には、下弦の月と3角形にならぶ面白い光景になりました(下の写真2)。
 

写真1:皆既月食(2018年1月31日)
左から右へ:21時00分(F6.3, 1/1000秒)、21時50分(F6.3, 1/10秒)、22時41分(F6.3, 1/10秒)
ニコンD5300、望遠ズーム(f=300mm)、固定
 

写真2:月・火星・土星の会合
2018年4月8日04時08分、F5.3、1/5秒、ニコンD5300、望遠ズーム(f=90mm)、固定


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