掩蔽観測報告
当会で行った掩蔽観測のうちの一部を掲載します。
ここにある観測結果の転載、整約等への利用については、但し書きのない限り、
上原(uehara @ post.kek.jp)までご連絡下さい。
西中筋天文同好会のトップページ
2006年11月7日の小惑星(22)KalliopeによるTYC188601206(9.1等)の掩蔽
減光認められず。
2006年11月8日JST
観測 04h46m25s 〜 53m20s
1秒以上にわたる1等を大きく上回るような減光はなかった。
20cm反赤、自動追尾、眼視40倍、NTT電話時報、
ストップウォッチとデジタル・オーディオ・レコーダ録音併用、
trans.~4/5、快晴、月明あり(月が近くにあったが悪影響無し)。
観測地:茨城県つくば市吾妻4丁目
140o07'16."0E, 36o04'59."7N, +30mH (旧日本測地系)
140o07'04."2E, 36o05'11."2N, +30mH (世界測地系)
佐藤勲氏による予報、S.Preston氏による予報、J.Berthier氏による予報
を参考にした。
対象星は誤っていないと確信します。
眼視なので、1等以内の時間的に緩やかな減光であったとしたら見落として
いるかもしれません。
観測者:上原 貞治 (Uehara,Sadaharu)
2005年12月27日の小惑星(485)Genuaによる恒星TYC483600860の掩蔽
(掩蔽)
掩蔽と見られる減光が観測されました。
2005年12月27日JST
(観測開始 21h21m30s)
減光開始 21h22m53.5s ± 1.5s
復光 21h23m04.1s ± 0.2s
現象の確かさ: 「少し疑わしい」
20cm反赤、自動追尾、眼視107倍、NTT電話時報、
ストップウォッチとデジタル・オーディオ・レコーダ録音併用、
trans.~4/5、快晴。
観測地:茨城県つくば市吾妻4丁目
140o07'16."0E, 36o04'59."7N, +30mH (旧日本測地系)
140o07'04."2E, 36o05'11."2N, +30mH (世界測地系)
佐藤勲氏による予報、S.Preston氏による予報を参考にした。
減光開始時は、予想したほど急激に暗くならず、反応が2秒ほど遅れたため時刻測定が
不正確になりました。減光が徐々に起こった可能性や2段階で起こった可能性もあります
が、はっきりしたことは言えません。
21h23m00sには、小惑星のみの明るさと思われる程度まで暗くなっており、近くの11等星
との明るさ関係が逆転していることを確認したので、減光が起こったことはほぼ確実です。
「復光」のほうは比較的明瞭で、測定に困難はありませんでした。
「減光開始」と「復光」
の時刻は、ストップウォッチの読みとそれを押したときの電子音の録音から求めたものです。
一方、かなりの減光が起こっていることを確認した時刻(21h23m00s)は、潜入を確信した時
に発した私の声の録音から測定したものです。個人差や反応の遅れについては補正済みです。
観測者:上原 貞治 (Uehara,Sadaharu)
2005年2月13日の小惑星(59)Elpisによる恒星TYC080200180の掩蔽
2005年2月13日夜に予報されていたの小惑星(59)Elpis
による恒星の掩蔽の観測をしました。
掩蔽と見られる減光は観測されませんでした。
2005年2月13日JST
21h14m35s 〜 21h15m04s JST : 0.5秒間以上の減光なし
21h15m04s 〜 21h15m10s JST : 観測中断
21h15m10s 〜 21h17m05s JST : 0.5秒間以上の減光なし
20cm反赤、自動追尾、眼視107倍、NTT電話時報、
ストップウォッチ・MD録音併用、快晴(または薄曇り)、
trans.~2/5、月明あり(低空のためほとんど影響なし)
観測地:茨城県つくば市吾妻4丁目
140o07'16."0E, 36o04'59."7N, +30mH (旧日本測地系)
140o07'04."2E, 36o05'11."2N, +30mH (世界測地系)
佐藤勲氏による予報、S.Preston氏による予報を参考にした。
観測者:上原 貞治 (Uehara,Sadaharu)