わくわくスタディ(入門屈折望遠鏡の自作)

福井雅之

 

1.はじめに
福知山市立図書館三和分館では、年に数回「わくわくスタディ」という小学生向けの教室が開催されており、福知山市自然科学協力員が自分の専門分野の講演や体験学習を行っています。
今回星空編をやってほしいとのご要望をいただいたので、太陽系の話を30分程度行った後、屈折望遠鏡の自作講座を実施しました。色収差は大きいものの月のクレーターが見える程度の望遠鏡ができたので講演内容と共に紹介します。

2.講演:Mitakaによる宇宙旅行−太陽系編−
望遠鏡作りだけでは天文の魅力が語れないので、最初に太陽系内の天体紹介を行いました。
国立天文台制作のアプリ“Mitaka”を使って宇宙旅行のイメージで各惑星を巡回しました。地球から探査機を出発、地球⇒月⇒太陽⇒水星⇒金星⇒火星⇒木星⇒土星⇒天王星⇒海王星を順に回ってそれぞれがどんな天体かを紹介しました。最後にステラナビゲータで当日の星空を見ていただき、惑星がどこにどのように見えるのかを確認してもらいました。少しでも興味を持ってくれると嬉しいのですが。

3.自作屈折望遠鏡づくり
自作望遠鏡入門キットもいくつか市販されています。キット/完全な自作交えて事前に何種類か作ってみました。

                   表1:試作した手作り屈折望遠鏡
表の1,2アクロマートレンズ搭載キットは月のクレーターもきれいに見えます。ただ価格が若干高め。参加者から材料費をいただくので「できるだけ安く抑えたい」との図書館からの希望もあり、5のダイソー600円望遠鏡とすることにしました。苦労したのは対物レンズ。500mm程度の長焦点にしたいのですが、ダイソーのルーペは短焦点ばかり。結局焦点距離の稼げる老眼鏡レンズを外して使うことにしました。接眼レンズは逆に焦点距離を短くして倍率を稼ぎたかったのでルーペ2枚重ねとしました。鏡筒はピント合わせの伸縮ができる書類ケース大(300円)。試作品で確認したところ何とか月のクレーターが見える程度には仕上がりました。
鏡筒への穴あけは、図書館スタッフの方に事前にご対応いただいたので当日の組立はいたって簡単。参加者皆さん30分程度で組立てて館内や屋外の風景を見ていただき各自持ち帰っていただきました。わくわくスタディは午前中開催だったので、参加された皆さんが月のクレーターが見えたかまでは確認できていません。
次項に今回製作した望遠鏡の資料一式を添付して今回のご報告に変えさせていただきます。

4.自作屈折望遠鏡資料
@天体望遠鏡組立説明書
A天体望遠鏡の使い方
B天体望遠鏡の材料



今号表紙に戻る