「銀河鉄道」創刊30周年を記念して 全発行リスト
 
 我らが西中筋天文同好会会誌「銀河鉄道」が誕生したのは1972年10月のことでしたから、今年(2002年)の10月で丁度30周年ということになります。
 
 30年というのは本当に長い年月なのですが、銀河鉄道のこの「30周年」というのは、それだけではなくて、私にとても不思議な気持ちを与えてくれます。
 そもそも「創刊X年記念」と銘打って銀河鉄道を発行するのは今回が初めてです。5周年の時は見出しがあったくらいです。10、15、20, 25周年に当たる年には銀河鉄道は発行されませんでした。また、銀河鉄道の発行号数ですが、印刷版時代から通算すると、今号は58号ということになります。1年平均で、1.93号ということになります。半年に約1号ということになりますが、私には意外と多いような気がします。でも、最初の3年で33号までが発行され、残りの27年では25号が発行されたにすぎません。
 銀河鉄道の創刊号を発行したときは、その30周年を云々しようとは夢にも思っていませんでした。子供の時は、大人になると子供の時の思い出などは取るに足らないことであって、そんなこともあったな、という程度のことになるだろうと、考えていたのだと思います。ところが、実際には、子供の時の思い出というのは本当に貴重なもので、すばらしい友達といろいろ考え行動したことは、懐かしく、かつ、誇らしい一生の宝ものとなるということを知りました。皆さんも同じお気持ちだと思います。
 子供の時につくった同好会は、ある時にすっぱりと終わりになるか、いつまでも活発に活動し続けるかどちらかだと漠然と予想していました。しかし、実際には、特別の波乱もなく、のんべんだらりと続くということになったのです。世の中にはこういう継続の方法もあるのだということも知りました。
 そうして、現在にいたるまで、西中筋天文同好会は、存在し続け、その会誌「銀河鉄道」も発行され続けているわけです。まったく不思議なことが起こっているとしかいいようがありません。                     (上原)