福知山市児童科学館主催「星空観察会」

福井雅之

 

1.はじめに

昨年Uターンし福知山市自然科学協力員になって1.5年。きっかけは同会員で舞鶴天文同好会会長の大先輩・小谷さんから「天文のメンバが他にいないので入会しませんか」の一言でした。自然科学協力員会の存在すら知らなかった状態で入会、両丹日日新聞記事掲載やFM丹波出演など経験させていただきましたが、天文担当としての私の活動の中心は何と言っても福知山市児童科学館主催の「星空観察会」です。ただこれまで参加した6回の観察会は天候に恵まれず、実際に望遠鏡で観察できたのは2回のみという寂しい状況です。残り4回はプラネタリウムの中で「天気がよければこのような天体を見ていただく予定でした」といった解説でお帰りいただくという歯がゆい思いをしてきました。

数少ない実観察できた2回目が先日1030日の観察会です。久々の成功事例でしたのでその報告をさせていただきます。

 

2.1030日 福知山市児童科学館主催「星空観察会」

日没後早々の時間なので夏から秋の星空観察になります。この日は、月・土星・木星を一度に観測でき、また夏から秋の星座の中に点在する星雲・星団も存分に楽しめる最適な時期で、あとは天候に恵まれることを祈るばかりでした。

当日の参加者は福知山市民の方約20名。親子連れが多かったですが中にはご年配お一人で参加された方もおられました。まず、プラネタリウムを使ってこの時期の星座と本日見ていただく天体を児童科学館の桐村館長より解説いただきました。この間大先輩の小谷さん、児童科学館職員の永谷さんと福井の3名で児童科学館前広場に設置した2台の反射望遠鏡と1台の電視観望装置の準備を行いました。セッティングを始めた時間は頼みの北極星が雲に隠れて見えず、「極軸合わせができないのでは?」とヤキモキしましたが、徐々に天候が好転し皆さんが外に出てこられた頃には無事セッティングを完了、天候も観望に支障がないくらいの雲量になっていました。

月のクレータ・土星の環・木星の縞模様を反射望遠鏡の眼視で、こと座の環状星雲・はくちょう座の北アメリカ星雲・アンドロメダ座の大銀河などを電視観望による32インチテレビ画面でそれぞれ見ていただき参加いただいた皆様に十分ご堪能いただきました。

今回の成功の要因は、@最強のフルメンバーで対応できたこと A天候に恵まれたこと、につきます。天体観測は何をおいても天気が一番。

次回開催予定は225日。惑星は火星のみで、望遠鏡で見ていただける天体は少ないですが、この時期ならではのカノープスを参加者皆さんの眼で探していただけること楽しみにしています。


























3.観測機材
−反射望遠鏡−
@セレストロンC9 XLT(シュミットカセグレン)
ASky-Watcher口径25cm(ドブソニアン)
−電視観望−
鏡筒:William Optics REDCAT51 口径5cm f=250mm
カメラ:ZWO ASI294MC フォーサーズ 4144x2822
タブレット:iPad モニタ:32インチ液晶テレビ

4.観測対象天体

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<今回の観察会で皆さんに見ていただいた天体です(銀河鉄道前号記事写真と同じですが…)>

座る, テーブル, 光, 男 が含まれている画像

自動的に生成された説明 夜に光っている星

自動的に生成された説明
グラフィカル ユーザー インターフェイス

自動的に生成された説明
星と惑星のcg画像

中程度の精度で自動的に生成された説明
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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