続・2001年後半の天文現象の報告
 
 
 しし座流星群の大出現の余韻でしょうか。今年は、12月にはいってからもいろいろありました。
 
◎>>12月5日の部分月食は、夜半に半分くらいまでだけ月が欠けます。皆既にならないので欲求不満に陥ることでしょう。<<
 
 見るのを忘れておりました。確か、天気が悪かったと思います。
 
 
◎ ふたご座流星群は、12月14日の夜、21時前後に25分間くらい観測しました。6個の流星を見ることができました。もちろん、しし座流星群の大出現と比較するべくもないのですが、しし座群の流星を見慣れた目には、ふたご座群の流星は、飛ぶのがはるかに遅く見え、新鮮な印象を受けました。
 
 
◎>>12月15日には、特異小惑星1998WT24が地球に180万kmまで接近し9等まで明るくなります。1日に天空を20度以上移動します。<<
 
 20cm反射望遠鏡で観察しました。21時に予報の位置で待ち伏せしましたが、それらしい天体はありません。地心視差を計算にいれるのを忘れていました。(予報は地球中心から見た方向なので、地表から観測しますと、少し低いところに見える)。視差を0.2度くらいと見積もって、その分、低い高度のところを見ると、ちゃんと捕まりました。1分くらい見ていると恒星の間を移動していくのが見えました。
 
◎12月28日には、小惑星ボリビアーナが10等星を隠すという現象の観測をしました。つくば市での観測では掩蔽は見られなかったのですが、7月のウルダによる掩蔽と同様、東北地方の一部では掩蔽が観測されたという情報が入っています。これで、日本で観測に成功した小惑星による掩蔽に私の観測が加わったのは、5回目(実際に私が掩蔽を観測のはその中の1回だけ。残りの3回は、東北地方の一部で掩蔽、もう1回は、南関東で掩蔽が観測された)となりました。