2021年9月〜2022年4月の天文現象の報告
 
                           上原 貞治
 
以下で、"◎>"は、2021年(または2022年)年頭に西中筋天文同好会のウェブページに出した「私が選んだ2021年(または2022年)の天文現象」からの引用です。●は私による観測報告です。
 
●11月3日に、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を観測しました。20cm反射の眼視でかろうじて見える10等級でした。
 
◎>11月8日の金星食は、昼間の現象ですが、太陽からはじゅうぶん離れていて、金星も明るい時期なので、望遠鏡で捕らえられれば、安全に楽に観察できると思います。
● つくばで、望遠鏡にカメラを付けてファインダーで覗き、撮影しながら観察しました。(先号「銀河鉄道」WWW版67号表紙写真・参照)始まりは低空で肉眼で月をとらえることも難しい状態でしたが、出現後は、月の近くに金星があるのが肉眼でも見えました。
 
◎>11月19日の部分月食も、夕方、月が昇ってくる頃に始まります。これは、ギリギリ皆既にならない部分月食です。
● つくばでよく見えました。(先号「銀河鉄道」WWW版67号掲載の田中氏の記事をご参照下さい。)
 
●C/2021 A1 レナード彗星が明るくなり、11月28日から12月24日まで、明け方あるいは夕方の空で、双眼鏡などで観測しました。何度か小規模のバーストを起こし、12月24日には3等まで明るくなりましたが、薄明中の低空のため肉眼では見えませんでした。(先号「銀河鉄道」WWW版67号掲載の福井氏の記事をご参照下さい。)
 
◎>12月のふたご座流星群は、あいにく月齢9〜10の月があるので、14日の早朝に月が西に低くなって空が好期だと思います。
● 12月14日は、少し寝過ごして6時からの観測で、もう空は明るくなっていましたが、0等くらいの流星を1個見ることが出来ました。翌15日早朝2時半頃から10分間に3個見えました。
 
◎>今年のしぶんぎ群は、月の状況も極大時刻予想(4日06時)も、日本での観測には最高の条件で、早朝の時間帯での観測に期待が持てます。
●1月4日早朝の時間帯に、輻射点とは反対の南の方向を見張りました。20分で3個の流星を見ることが出来ました。
 
●1月22日に C/2019 L3 ATLAS彗星を観測しました。これも、20cm反射の眼視でかろうじて見える10等級でした。
 
2月以降現在まで、晴天率や空気の透明度が悪いこともあり、じゅうぶんな観測が出来ていません。また、4月26日以降の件については、次回に送らせていただきます。
 


今号表紙に戻る