廉価版超広角レンズを買って試写した
田中邦明
4月下旬、Pergear-Japan の格安レンズ「PERGEAR 7.5mm F2.8」をAmazon経由で購入した。
金属ボディで、300g、F2.8〜F22、最短焦点距離:0.12m、8群9枚レンズ、絞り羽根は10枚、多層MCコーティング、マイクロフォーサーズマウント仕様。
さっそくマイクロフォーサーズ LumixG6 に装着し固定撮影にて試写を行った。
4月22日は月齢10の月が出ており、露光時間をながくするとカブってしまうため、ISO感度800、絞り開放 F2.8、露光時間も8秒と抑え気味に設定した。
いざ、物干し観測台に上って三脚に固定しピントを合わせようとするも「合わない!」超広角ゆえ全画面で合焦することはないにしても、画面のどの位置においてもピントが合わない。
「価格からするとこんなもんかな?」「いや、それにしても合わなさすぎる」とかブツブツつぶやきながら試写をくりかえした。
現像ソフトはLUMIXの標準とされている SILKYPIX Developer Studio 8 SE を Windows10 上で走らせている。
Photo1は撮って出し、つまりRAW撮影したものを何の加工もせず現像処理とファイル形式変換のみを行ったものである。
Photo1
Photo1は、やはり月明かりの影響が強く出ており、月のゴーストも見られる。また、星の形も歪である。
Photo2は、RAWデータを明度やコントラスト等を処理し、ファイル形式変換を行ったものである。
Photo2
Photo2は、加工を行って月明かりの影響を極力排除しているが、かえってゴーストは目立ってしまった。
いずれにしても、今後多くの試写を行い、使いこなす工夫をする必要がありそうであるが、かなり手間をかける必要がありそうである。
2021年 卯月
今号表紙に戻る