編集後記
発刊部 上原
 
1年の経つのは本当に早いもので、もう年末になってしまった。それでも思い出してみると、この1年もいろいろあった。早く経ってしまったように感じるのは、最近起こったことをすぐに忘れてしまうかららしく、一つ一つ思い出してみるとそうでもない。相当以前に始めたつもりの習慣が、実はまだ初めて半年くらいしか経っていないものもある。
 
 繰り言はこのくらいにして、今年あったことは、・・・ もう元号の話はしないことにして、やはりアポロ月着陸50周年であった。アメリカ・ワシントンDCでは一応記念イベントがあったみたいだが、その時だけで特に盛り上がったこともなかったようである。記念イベントの写真のうち、米国発行の記念5ドル金貨を紹介する。図版は "U.S.Mint" のページからだが、これなら権利侵害で訴えられることはないだろう。ただし額面の5ドルではとうてい買えず、時価10万円くらいになっているのでご注意を。

 

 しかし、我々のこの会誌「銀河鉄道」は、アポロで月着陸が行われていたわずか3年半のうちの最後の年(1972年)に創刊されたことから、私としては、ぜひアポロ月着陸について何か書かないといけないと思っていたのであるが、今年は書けなかった。そのかわりに、今号から当時の宇宙開発に関連する新連載を始めたので、順調にいくと来年にはアポロについて書けるものと思う。
 
 今年も、会員の皆様から、原稿やメールを送っていただいたり、飲み会や天文台行きを誘っていただきました。ありがとうございます。今号は、通巻110号となりました。100号記念号の編集後記に「100号から見てそうそう遠くまで行けない可能性のほうが高い」と書きましたが、「ごく近くで」ということにならなかったのはよかったです。それでは、2020年、良いお年を!
 


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