2017年1月〜8月の天文現象の報告

                          
                                       上原 貞治
                               
 
以下で、"◎>"は、2016年年末に西中筋天文同好会のウェブページに出した「私が選んだ2017年の天文現象」からの引用です。●は私による観測報告です。
 
● たまには「しぶんぎ群」を見ようと思って、1月4日の早朝0時45分から20分間、空を見上げてみましたが、流星は一つも見られませんでした。そんなものなのでしょうか。
 
◎>45P/45P/本田-ムルコス-パイドゥシャーコヴァー彗星は、この彗星としてはまずまずの条件で、低空ながら、1月初めは夕方の西空に7等級で、2月後半は、明け方の東の空で6等級で見られると期待されます。
●同彗星は1月7日に見られました。7等にはなっていたものの拡散していたので何とか見える程度でした。 
 
◎>γ Virは、接近した二重星なので、潜入、出現の瞬間に2星が分解される様子が興味深いと思われます。
●2月14日の潜入、出現を動画で撮影しました。「銀河鉄道」前号の表紙に載せました。
 
●4月12日早朝に C/2015 ER61パンスターズ彗星を観測しました。8等でした。また、同じ早朝に、C/2017 E4ラブジョイ彗星も観測しました。こちらはバーストの増光によると見られる強い中央集光があり、月明、天候、薄明の悪条件にも関わらず見やすかったです。
 
◎>C/2015V2 ジョンソン彗星も好条件での接近で、7月上旬に6〜7等になるまでの様子が観測できるでしょう。
●5月2日に1度だけ観測しました。8.6等で集光も弱く、それほど見やすくありませんでした。
 
◎>8月8日早朝の部分月食は、最大食分0.25です。
 台風が来た日で見られませんでした。 
 
◎>8月12日のペルセウス座流星群は下弦前の月があって条件が悪いです。
● 12日の早朝3時過ぎから20分ほど見ましたが、群流星1つ、散在流星が1つ見えただけでした。


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