2016年5月〜12月の天文現象の報告
                          
                           上原 貞治
                               
 
以下で、"◎>"は、2016年年頭に西中筋天文同好会のウェブページに出した「私が選んだ2016年の天文現象」からの引用です。●は私による観測報告です。
 
◎>火星は今回はかなり近い、大接近に準じる接近になります。
●今年の火星は、さそり座の頭部に土星とともにあって面白い動きを観察できました。また、拡大撮影もできました。(「銀河鉄道」前号(WWW版第51号)の表紙写真を参照下さい。)私が初めて火星を観察した1969年の状況に近くて懐かしかったです。
 
◎> ペルセウス座流星群は、月齢9の月がありますので、月が西に傾いた以降の観測に適しています。
● 今年は、福知山市観音寺で見ました。8月12日夜は快晴でM31が見える好天でした。大粒の痕を残す流星が多く見応えがありました。23時頃と3時頃で合計1時間で明るいのだけで10個ほど見えましたので、並みの出現はあったと思います。3時過ぎに不思議なことに気づいたのですが、すばるのへんから水平に南東方向に少しだけ明るい帯が見えました。明るさはペルセウス座付近の天の川と同じくらいでした。経験上、このへんで黄道光を見たことはないので、薄雲だったかもしれません。
 
● 宵の明星となった金星が8月に木星と接近した様子も観察しました。
 
 今期はほとんど観測らしきことはできなかったのですが、それでも私の生涯で画期的な天体写真の撮影ができました。それは、44年振りに北極星付近の日周運動を撮影したことで歳差による天の北極の移動を一目で確認できる写真のセットが得られたことです。「銀河鉄道」前々号(WWW版第50号)の表紙写真を参照下さい。
 

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