2010年5月〜12月の天文現象の報告
                          上原 貞治
                               
 
以下で、"◎>"は、2010年年頭に出した「私が選んだ2010年の天文現象」からの引用です。
 
◎> P/2009 R1 マックノート彗星は、6月上旬に6等くらいまで明るくなるかもしれません。
●予想通り、6月3日早朝に、10x70双眼鏡で6.4等と観測しました。
 
◎> 8月のペルセウス群は、月の条件がよろしいです。
●8月12日には台風のほぼ直撃を受けましたが、13日未明に少しだけ晴れました。しかし、流星は1つも見られませんでした。
 
◎> ハートレイ2彗星は10月から11月にかけて4等まで明るくなるでしょう。
●10月から11月にかけて、良い条件で、双眼鏡で観測できました。でも、もっとも明るく見えた11月始めでも6等程度でした。
 
●木星の南赤道縞の消失が話題になっています。11月初旬現在、木星の赤道縞は、ぱっと見では1本にしか見えません。
 
◎> 12月のふたご群は、月が低くなる夜半以降がチャンスです。
●12月14日の夜は曇っていたので観測しませんでしたが、朝起きたら晴れていました。 
◎> 12月21日の月食は、月が出るころが皆既です。
●悪天候にたたられましたが、食分0.5くらいのときに厚い雲を通しておぼろげながら月の形がいびつなのがわかりました。

今号表紙に戻る