2008年5月〜12月の天文現象の報告


                          上原 貞治
 
いつもそうですが、以下で◎>>...<<となっているものは、私が「選んだ2XXXの天文現象」からの引用です。
 
 今回は、5月〜8月は、記録的?な悪天候でした。それ以降は、多少回復しましたが、十分な観測は出来ませんでした。
 
○前回の書き落としですが、4月15日に、はくちょう座新星の撮影をしました。(「銀河鉄道」WWW版第26号の表紙に出しておきながら、本文に書くのを忘れました)
 
◎>>Boattini彗星は、5月は夕空に7月は明け方の空に7等くらいで見られるでしょう。<< 5月6日に1回 だけ観測しました。7等でしたが、けっこう大きく広がった感じであまり見やすくはありませんでした。
 
○10月12日、小惑星(105)アルテミスによる恒星(9.5等)の掩蔽の観測をしましたが、つくば市では掩蔽になりませんでした。福島県で 掩蔽が観測されています。
 
○10月下旬、変光星χCygの極大を観測しました。私の見た範囲では3.9等まで明るくなったようです。
 
○12月1日の夕方、金星と木星と月が西空で接近し「ニコちゃん顔」のような配置になりました。下は出張先の奈良女子大学で仕事の合間にカメラ 付き携帯で撮った写真です。
 
○12月前半に、天王星が同じくらいの明るさの恒星に見かけ上近づいた時に写真を撮りました。今号の表紙の写真です。
 
◎>>12月のふたご座流星群は満月に近く条件はよくありません。<<
12月14日21時頃、満月を横目に10分ほど空を見ました。ふたご群らしき流星が2個観察されました。
 
○12月31日の早朝、近日点に接近中のルーリン彗星(C/2007 N3)を20cm反射で眼視観測しました。およそ7等でした。この彗星は2009年2月に地球に接近するので、今後、観測がしやすくなります。




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