編集後記
上原 貞治
 
・まずは気象の報告ですが、今年の8月後半以降の関東地方の天気は異常そのもので、20日ごろに急に涼しくなったかと思うと、月末には連日の雷雨と集中豪雨、そして9月になってからは残暑がぶり返しています。昨今の天気は、福田首相の辞任よりも予想がしにくいものとなっています(こんな書き方をすると気象庁の人は気分を悪くされるかもしれません)。
 
・今号は、最終回の寄せ集めのような感じになってしまいまして、もう一つ意気が上がりませんでして、すみませんでした。また、新企画を考えたいところですが、最近アイデアが枯渇気味です。
 
・首相辞任、アイデア枯渇といえば、私には最近、政治家というのは「もともと先見性の欠如した人たち」の集団ではないかと思えてきました。内閣改造直後に辞任したり、「国民がやかましい」から重い腰を上げたり、国民が物価高にあえいでいる時に「動向の推移を注目する」などと会見したり、...。「先憂後楽」という言葉はどこへ行ってしまったのでしょうか。
 
・今、戸外ではミンミンゼミが鳴いています。私が育った京都府と今住んでいる茨城県の自然で何が違うかと言えば、目立つもののひとつはセミの種類です。京都ではニイニイゼミが主力でしたが(今でもそうですか?)、茨城にはほとんどいません(すべて私の観察による。田舎の度合いは似たようなところで比べています)。替わりに羽が透明で大きいミンミンゼミをけっこう見かけます。これは、京都では探してもなかなか見つけられなかったものです。アブラゼミが多いこと、クマゼミを時々見ることは、両地方でほぼ同様で共通しています。それから、茨城では、ツクツクホウシの鳴き声が際だっているようです。道ばたの植物も違いますね。関東にはキリッと小さくて原色のかわいい花が、関西には渋い色の複雑な形の花が多いように思います。こんな大雑把で主観的な分類が当たっているかは相当疑問ですが、いかがでしょうか。
 
・星だけは関東も関西も変わりません。気象条件は違いますが、星座は同じです。ところで、悲しいことに、私は最近星座が小さく見えるようになりました。昔見た、おおぐま座、おとめ座、さそり座、ペガススの大方形、昔はどれも圧倒されるほど大きくて覆い被さってきたものですが、今は、ペガススの大方形が新聞紙くらいの大きさにしか見えません。成長・加齢のためか、日常の生活に追われているためか、原因はわかりませんが、何とか努力して、元の大きな星座を取り戻してみたいと思っています。