ミザール訪問記
 
福井 雅之
 
 西中筋天文同好会の皆さん大変ご無沙汰いたしております。
 
 2002年1月発行銀河鉄道のしし座流星群観測記以来の寄稿です。といっても学術的な文章は書けないので体験談でご勘弁を...
 
 今回は、先日7月22日(土)に天体望遠鏡の部品を買いにミザール本社に行ったときのことを報告します。
 
 皆様ミザールという天体望遠鏡を覚えておられますか?
 
 私たちが高校・大学のころ日野金属産業株式会社という社名で、アストロ光学とともにメジャーな望遠鏡メーカーとして、いつも天文ガイドのベストポジションに広告が掲載されていました。私が購入したのは、社会人1年生のときで、12cmのニュートン式反射望遠鏡(もちろんミザール)を当時の初任給とほぼ同じ12万円で購入しました。以来約25年、惑星・星雲・彗星などなど様々な天体を観察し、今でも現役で活躍しています。ミザールは、その後ビクセン・タカハシ・ケンコーなど国内メーカーや、ミード・セレストロン・ボーグなど海外メーカーに押され気味で少し影が薄くなったことは否めません。それでも今も現役で様々な光学商品を生産・販売しておられます。(がんばれミザール)
 
 さて、今回何故ミザール本社に出かけることになったのかを少しお話します。発端は、私の望遠鏡の取説を請求したときに一緒に同封されていた長焦点変換用レンズ(焦点距離を2倍に伸ばすレンズ)取説を見てそれが欲しくなったことによります。ミザールに連絡すると早速天体商品係の伊藤さんより「在庫が少なくなっているがまだ購入可能。本社に来れば現物をお見せできる」との返事。他にも欲しいものがあったので、家族サービスも兼ねて車で行くことにしました。
 
 いつもの北の丸公園駐車場に車を止めてそこから地下鉄で池袋に移動。西武池袋線で2つめの東長崎駅から徒歩10分の3階建てのビルにミザールはありました。昔の本社住所は目黒区でしたので、いつかの時点で移転したのでしょう。3階の実験室兼工作室のようなところで、天体商品係の伊藤さんにお会いしました。伊藤さんは思った以上に話好きの気さくな方で、開口一番「三島市在住の方にドーム製作の業者を紹介したことがある」というような天文関係のたわいもないお話で部品購入前の30分くらい話し込んでしまいました。一緒に行った小6の息子はそのおかげでDSのゲームし放題だったようです。
 






 本題の本社まで行って購入した部品は次のとおりです。

1.長焦点変換用レンズ
2.自動ガイド関連部品
  −ステッピングモータ(電子制御部なし)
  −減速ギア(1/500)
  −歯車(大・小)
  −スリップクラッチ部品
3.屈折望遠鏡用地上プリズム
4.バランスウェイト(1.2kg)
 
直接会社にお伺いしたことでかなりお安くしていただき助かりました。
 
 このあと、お台場のフジテレビや冒険王に家族4人で行きましたが、リュックに入れた1.2kgのバランスウェイトがウェイトトレーニングさながらの重さで、夕方の帰宅時にはくたくたにへばってしまいました。歳にはかないませんね。
 
購入した自動ガイド関連部品の組立・取付けはそのうち気が向いたらやります。完成しましたら銀河鉄道に寄稿したいと思います。
 
 以上あまり訪問記になっていませんでしたがミザールがどんなところかは写真で感じてください。