○百武彗星、大彗星になる

 1月末に鹿児島県の百武氏が発見した彗星は、3月25日、
地球に約1500万kmまで接近し、大彗星となった。
 頭部の明るさは、私の見積りで−0.6等級となり、都会地
でも楽に肉眼で眺められた。
8度程度の尾が、つくば市の市街地でも見られたが、空の暗い
ところでは、60度から100度の長さに見えたという。
1976年のウエスト彗星以来の大彗星であった。
 その後、太陽に接近したのち、日本からは見えない南の空に
移動したが、彗星はそれ以上明るくならなかった。