○超巨大彗星(?)ヘール・ボップ

 昨年7月に発見されたヘール・ボップ彗星は、9月初め現在、
5等台前半で、太陽・地球からの距離が同条件時のハレー彗星の
数百倍の明るさを誇っている。
 今後、太陽に最接近する1997年4月初旬にもっとも明るく
なり、百武彗星なみかそれ以上の、0〜−2等級になると予想さ れている。
そのとき、日本からは、夕方、北西の空やや低くに見られる。
ただし、9月上旬以降、少し暗くなりかけているという観測があり、
さほど明るくならないまま終わる可能性もある。
いずれにせよ、ヘール・ボップ彗星の物質噴出活動は、かなり変わっ
ているので今後の成り行きが注目される。